心に響いた人生50の言葉[2023-08-30]

最后的乐园

慰められ、励まされる
歌手、日本ユニセフ協会大使、教育学博士としての68年の人生から紡ぎ出された心に響く言葉50篇を綴った。人生で出会った人々の思いや、斬新な発想、豊かな知識が蓄積されており、様々な境遇にある読者の心を打つこと必定である。

■もくじ■
第Ⅰ章　親の言葉
第Ⅱ章　自分を大事にする言葉
第Ⅲ章　働く意味を知る言葉
第Ⅳ章　賢明になるための言葉
第Ⅴ章　強くなるための言葉
第Ⅵ章　美しく、元気になるための言葉
第Ⅶ章　絆を紡ぐための言葉
第Ⅷ章　幸せになるための言葉
第Ⅸ章　未来の命への言葉


歌手でエッセイストのアグネス・チャンさん（68）は、新刊書『心に響いた人生50の言葉』で、様々なことに挑戦してきたこれまでの人生を振り返り、苦しいときや辛いときに、助けられ、乗り越えることができた言葉を綴っています。二つだけご紹介しましょう。
一つは、父親の言葉について。
私がデビューした頃、周りの人たちは売れているかどうかかで私の価値を測っていましたが、父だけは「何もしなくていい、君は君でいればいい」「迷ったら一番難しい道を選びなさい」と言ってくれました。スタンフォード大学博士課程に合格したとき、三歳の子がいた上におなかに二人目の子どもがいることがわかり、行くかどうかで大変迷いました。そのときも、お父さんの言葉を思い出し、難しい道を選ぶんだったら行くしかない、と勇気を出しました。それはとても大変な毎日でしたが、博士号を取得した時の喜びは言葉に表すことはできないくらいでした。簡単な道を選んだら、きっと成功してもそんなに喜べなかったでしょう。それからというもの、選択を迫られたときには、この言葉を思い出すのです。
もう一つは、乳がんの治療を五年間続けたときのこと。
私は薬の副作用などで本当に辛く、元気な自分をどうしても取り戻すことができませんでした。そんなとき三男がベッドのそばに来て、「ママ、今日のジョーク！」と言って、私を笑わせようとするのです。私はそれにどんなに助けられたか…。「命をいただいているんだから、しょんぼりしている場合じゃない」と生きる勇気が湧いてきました。命はいつ終わるかわからないからこそ、「今を大事にする」「毎日が誕生日」なのです。命って当たり前だと思われますが、生きていけること、年を重ねられることは、本当にラッキーなのです。
アグネスさんといえば、子育て本で子育て世代に絶大な支持を得てきました。今回は、子育てのヒントも満載ですが、久しぶりに、幅広い年代の方々がお読みいただける本になっています。現代を生き抜く道を考え抜いた本書を読めば、必ずや元気になること請け合いです。

最后的乐园

出版社 ‏ : ‎ かもがわ出版 (2023/8/30)
発売日 ‏ : ‎ 2023/8/30
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 258ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4780312906
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4780312904
寸法 ‏ : ‎ 13 x 1.8 x 19 cm