アグネス・ファミリーとして国内のライブのみらなず香港での公演でも演奏を務めたり、8thアルバム「Mei Mei いつでも夢を」などでも共演したムーンライダース (Key:岡田徹/Dr:かしぶち哲郎/B:鈴木博文/G:白井良明/Vin:武川雅寛) が大半の楽曲の演奏を担当、プロデュース/編曲を岡田徹が担当したアグネス・チャン18枚目のオリジナル・アルバム。
ムーンライダースにとってはニュー・ウェイヴの影響を強く受けた作品「カメラ=万年筆」(1980)リリース後、ジャパンレコードに移籍し早すぎた名盤といわれる「MANIA MANIERA」(1982)を制作する狭間のバンドの過渡期に参加した作品。
25thシングル「原野牧歌」は今でも節目節目で歌唱されるアグネスのキャリアにおいても重要な楽曲で中国語バージョン、日本語バージョンが存在する。アグネスが作曲した表題曲「Love me little Love me long」、悲しくも美しい楽曲「愛のララルー」はともに良曲で、前者は1983発売のアルバム「Girl Friends」では大村雅朗による編曲で再収録された。
ムーンライダースから唯一楽曲提供を行ったかしぶち哲郎による神秘的な「つくり話」、同じく独特な雰囲気の「輪舞」は本作を不思議な魅力を放つ深みのある作品にたらしめた。
今回はボーナストラックとしてシングル「原野牧歌(中国語バージョン)」に加えて、今回発掘されたマスターテープに残されていた収録楽曲のinstrumental versionを追加した合計10曲を収録。