掲載紙:女性自身
日付または号数:1986年2月14日号
主題:日本で感激披露宴! 「やっと”日本のオカミさん”になりました」
副題:なし
本文:  香港の教会で挙式のあと、8時間も続く披露宴(参加者600人。ジャッキー・チェンも顔を見せた)をすませて、こんどは、日本での披露宴。
 成人式の日と大安とがぶつかって、会場の帝国ホテルは、振りそで姿の新成人が、ロビーのあちこちに。
 東京の参会者は350人ほど。国際結婚らしく、アグネス側の縁者、知人などのアジア系、ケント・デリカット、チャック・ウィルソンらの欧米系と会場の雰囲気も、ひと味ちがって和気あいあい。
 アグネスは白無垢にオレンジに近い朱の色打掛け。
「金子さんの家族とか、親戚の人は、着物の花嫁さんを見たいと思ったでしょうから、今日は着物にしました。
 でも、かつらがとっても重い」という花嫁を、横で見やりながら、金子さんは、
「とても美しいです。得した気分になりました」と、ノロケてみせる。
 立食スタイルの会場を、二人が動くたびに、
「アグネス、きれいだよ」
「カワイーイ」と輪ができて祝福のことばが飛び交う。
「顔を見ていると、アグネスは子どもの作り方を知っているのかと心配しちゃう
 1年前にギリシャに仕事で一緒したときは、”食も男も中国にあり”といっていたのにねえ。金子さんとは・・・」と関口宏。
 乾杯の音頭を取った愛川欽也は、
「去年、アグネスに”結婚っていいもの?”って聞かれたんです。国際結婚はガマンが第一と答えておきました」と、彼は二人の仲を知っていた。
「結婚したらビタミンI(愛)をたっぷりとりなさい」と、楠田枝里子らしいアドバイス。
「パーフェクトでなくて、どこかで手を抜くところを早く覚えなさい。それが仕事を持つ主婦の成功の秘訣」
 アグネスが金子さんとの恋を、初めから相談していた和田アキ子は、
「二人が私のマンションで泣いたこともありました。アグネスの家族の意向や、タレントとマネージャーとの組み合わせが日本でよくいわれないこと。アグネスも苦しんだ時期があった」
 それだけに、和田アキ子の祝辞も型破り、
「3つの夫婦のパターン。
①百恵の神秘的夫婦
②聖子のさわがれ夫婦
③アッコのハチャメチャ夫婦
 さあ、どれがいちばん理想的?」
 とアグネスに問うと、即、
「3番ーン」可憐なアグネスの声で、会場爆笑。
 横浜のマンションで新婚生活が始まった二人。
「ボクのもの(収入)はアグネスのもの、アグネスのものはアグネスのもの」(金子さん)というライフスタイルで、
「夫婦ゲンカはニホン語でする」(アグネス)と決めている。