掲載紙：報知新聞
日付または号数：１９８５年１０月１８日
主題：アグネス晴ればれ笑顔
副題：来春１月１１日に香港で挙式！
本文： アグネス、結婚へＶサイン――。歌手のアグネス・チャンさん（３０）＝本名・陳美齢＝と元マネジャーの金子力さん（３１）は来年１月１１日に香港で挙式することになった。二人の結婚について、アグネスの母親・陳彭端淑（ツェン・バンドンソ）さん（５８）は最初難色を示していたといわれるが、アグネスと金子さんが香港に足を運んで説得、了承を得た。アグネスは母親とともに１７日午後２時５５分成田空港着のノースウェスト機で来日、空港で正式発表した。
　二人の結婚問題が、アグネスが親族に相談する前に公になってしまったことでアグネスの親族が”反発”していたこともあり、香港で親族会議が開かれたそうだ。結局、アグネスの意志が固いのと、金子さんの人柄のよさが好展開をもたらした。彭端淑さんは「金子さんは礼儀正しく、二人の仲はとてもいい」と大喜び。
　結婚式の日程などは、中国に伝わる占いで決められた。
　１２月１７日に代理人が結納を行い、同２５日午前２時に新しいクシでアグネスが髪をとかす儀式をやり、同日午前１１時３０分に二人が天に祈ってから指輪の交換をするという段取り。結納から指輪の交換まで、当たりは会ってはいけないというキマリがあるという。
　教会での挙式と披露宴は来年１月１１日に、これも香港でおこない、アグネスは結婚後も仕事を続ける。新居は横浜市内のマンション。

　一問一答

――どう説得したのか？
アグネス「香港へ帰った日（１３日）に母からしかられました。（金子さんが）外国人だし、家族のことなど親族が知りませんし、また、日本で発表してしまったことなど・・・。一生懸命あやまって、金子さんのことを説明しました」
――香港へは金子さんも行ったが、結婚のＯＫが出たことをどのように伝えた？
　「１５日の夕食に招き、それとなく・・・。そしたら金子さん、ごはんのおかわりをしたんです」（笑い）
――赤ちゃんは？
　「早めに、でも、なりゆきで・・・」（笑い）