掲載紙: | 報知新聞 |
日付または号数: | 1986年1月12日 |
主題: | しあわせ涙アグネス挙式 |
副題: | 子供は3人がいいネ |
本文: |
アグネスが涙の挙式―。香港出身の人気歌手アグネス・チャンさん(30)が11日、元マネジャーの金子力(つとむ)さん(31)と、香港島にあるカテドラル教会で結婚式を挙げた。現地取材に訪れた芸能リポーター、鬼沢慶一氏によれば、地元のファン約500人に加え、200人近いマスコミが取材合戦を展開するフィーバーぶりだった。 純白のウェディングドレス姿のアグネスさんが、タキシードに身を包んだ金子さんに寄り添うように教会に現れたのは、午前11時45分(日本時間午後零時45分)。好位置をキープしようとするカメラマンがあちこちで警官と小ぜり合いを起こし、日本から訪れた取材陣も驚くほどのけん騒の中で、式は始まった。 兄のポールさんに手を引かれ、祭壇前に進んだアグネスさん。感激のあまり、もうほおを涙が伝う。ジェームズ・ワン神父の「金子さんとの結婚を望みますか」という問いに「イエス!」ときっぱり。二人は「一生愛し合う」と誓いの言葉を交わして結婚指輪を交換した。 式後、記者会見したアグネスさんは「指輪の交換のときあがってブルブルふるえちゃった」と”告白”。「子供は3人、男・男・女がいい」と金子さんに向かってにっこり。金子さんは「日本人と結婚してよかったといわれるよう、立派な家庭をつくりたい」と胸を張った。 日本と違うのは挙式前、新郎が新婦を自宅まで迎えに行くとき、集まった新婦の女友達にお金を渡して新婦をもらいうけること。金子さんは日本円で99,999円、別に香港ドル(1ドル約30円)で3,333ドル30セントを払い、女性たちがそれを分けた。「九」「三」はいずれも縁起のいい数字なのだとか。 二人は13日に帰国、15日に東京で日本の関係者への披露宴を行う。 |